ヨーロッパの伝統的なコード刺繍が由来の「ソウタシエ」
【ソウタシエ(Soutache)】とは、フランス語で「へり飾り用の細い平ひもの組紐飾り」という意味をもちます。起源は、中世ヨーロッパ貴族の衣裳に縫い付けられているような、コード刺繍と言われています。ジャケットの襟飾りや肩飾り、ドレスの華やかな刺繍なども、その一部と言えるでしょう。
この伝統的なコード刺繍を、アクセサリーとして身に着けるために開発された制作テクニックが『ソウタシエ』です。
ソウタシエでは「ソウタシエコード」と呼ばれる専用のコードをビーズやパーツに巻き付けながら針と糸で縫い留め、デザイン性のあるアクセサリーモチーフに仕上げます。
大振りで豪華なデザインでもとても軽いのが特徴で、コードの組み合わせによって日々のお洋服に似合うカジュアルなアクセサリーから、ウェディングアクセサリーのようなフォーマルなものまで、あらゆるシーンでコーディネートを楽しめるのが魅力です。
ソウタシエで使う材料について
ソウタシエをご紹介するのに外せないもの。それは「ソウタシエコード」です。
通常私が使っているソウタシエコードはすべて日本製のものです。すべりにくいのが特徴で、作業がしやすいです。
レーヨン100%で繊細に織り込まれたそのコードは、適度なツヤ感があり、とても美しいのです。
↓こちらがコードの色や質感がわかる見本帳です!
眺めているだけでも楽しいです♪
他にも外国製のコードがあり、メタリックカラー、グラデーションカラー、ラメ入り、幅の細いもの・・・など、様々なソウタシエコードがあります。
↓こちらも日本製のメタリックカラーのソウタシエコード。
私が主宰する教室のレッスンで使っている日本製のソウタシエコードは、京都市内にあるお店「Art Fiber Endo」さんのものです。織りから染めまで、ほとんどのものが独自で生産されています。
コードの種類も、1本1本が単色の「シングルコード」と1本が2色に分かれている「ダブルコード」の2種類あるんです。
↓こちらがダブルコードを使って作った作品です。
ダブルコードは2色に分かれているけれどコードに巻くのは1本だけなので、ソウタシエ初心者の方でもわりと簡単にソウタシエモチーフを作ることができ、気軽にソウタシエ制作を楽しむことができます。
先ほどの見本帳にもありましたが、コードには数々のカラーがあるのもとっても魅力的!!
シングルコードの色だけでも、70色以上あります。
ダブルコードは約20パターン。
この中から、好きなビーズやパーツに合うコードの色の組み合わせを選んで、
一つ一つ縫い合わせてアクセサリーを作ります。
細かい作業が苦手な方には気の遠くなるような作業かもしれませんが・・・
経験したことはありませんか?手を動かすことで頭が整理され、心が落ち着くような感覚。
好きなカラーを選んで作ることが、癒し効果を促すような気もしています。
ソウタシエで使う針と糸について
ソウタシエコードとパーツを縫い付けるための針は、縫い針やビーズ用の針を使います。
縫い針はしっかりしていて、糸通し穴も大きいので糸を通しやすいです。
ビーズステッチなどでよく使用するビーズ用の針は、細いけれどしなりがよく、ソウタシエ制作におすすめです。
また、糸はナイロン製の糸を使用することが多いです。
ナイロン製の『One-G』は、綿糸に比べて丈夫で切れにくいです。糸の色も20色ほど発売されているので、コードの色と糸の色を合わせて作ると、仕上がりがとても綺麗です。
日常コーデにおすすめのアクセサリー
とても軽く身に着けられるのが特徴のソウタシエアクセサリーですが、大振りのソウタシエジュエリーはゴージャスすぎるデザインが多く、日常使いがしにくいものだったり、また年配の方向けだと思われがちです。
ソウタシエの基本から応用までを体系的に学べる当教室のオリジナル講座作品は、流行に左右されないデザイン。
「古き良きを尊重し、新しいものと調和させる」ことを追求しながらアクセサリー制作を続ける、Atelier Lilies のオリジナルアクセサリーです。
豪華なデザインでも驚くほど軽いので、身に着けていても負担にならず、肩こりなどに悩まされることもありません。
◆楽しく作って使って、輝く自分を感じられるように。
◆プレゼントして、あなたのまわりの家族やお友達もHAPPYに。
◆丁寧な手仕事を伝えることで、あなたの魅力も伝わるように。
願いを込めて、時代を超えて、人と人とモノを繋げるアクセサリー作り。あなたも虜になってみませんか?